せとうちMeetup Vol.0開催レポート

せとうちMeetup Vol.0開催レポート


2020年5月4日(月)の夜
オンラインセッション「せとうちMeet up Vol.0」を開催いたしました。

里山セッション@高梁2019

Weaveの前身であった任意団体「FutureCenterFUKUYAMA」では、GWには何らかのセッションを開催してきましたが、今般の新型コロナウイルス感染症に係る情勢を受け、今回はオンラインでの開催に挑戦しました。(2019年はGW明けの5/18に、岡山県高梁市で藻谷浩介さんとの里山セッションを開催しました)

【イントロダクション、チェックイン】

オンラインでつくる、エリアを超えた新しい繋がりのきっかけになればと、まずは自己紹介からスタート。
皆さんのバックボーンは通信、金融、医療、不動産、経営企画、教育と様々。
普段お住まいのエリアも、瀬戸内だけではなく、大阪や京都、東京、神奈川など様々です。

立場はそれぞれですが、
「地域に関わることで、普段の生活や仕事では得られない広い視野を得たり、多くの人と知り合うことができる」
「地域との関わりの中で、自分も地域も、ともに成長し、より良くなっていきたい」
という、共通の思いをお聞きしました。

【フリートーク:新型コロナウイルス感染症の影響を中心に】

チェックインとして自己紹介をしながら、自分の興味を持つ事柄を他の参加者に投げかけてのフリートークとなりましたが、やはり新型コロナウイルス感染症の影響で、日々の生活において変化したこと、今後の変化が予想されることに話題が集中しました。

関東・関西の大都市圏で生活されている方からは、
これまでできなかったテレワーク・リモートワークが強制的に進み環境整備が急速に進んでいて、機器やネットワークが不足していること。
テレワークで通勤がなくなるという大きな変化により、生活の時間にゆとりはできる一方、運動不足も出てくることや、人と会わないことによる違和感もあるとのことでした。

一方で、山間部や農村から参加された方からは、農村はそもそも3密のような状況にはなりにくく、普段もそう多くの人とは会わないので変化はが少ないことがあげられました。

地域や仕事の違いで、それぞれに影響や受け止め方にも違いがあることを共有しながら、アフターコロナ、ウィズコロナと言われている、これからについて話は移っていきましたが、様々な視点から、書ききれないほどたくさんの意見が交わされました。

リモートワークの進展でオフィスなどの機能がデジタル化・バーチャル化し、物理的な仕事場の意味が問われ、ライフとワークが接近していく。
一方で、デジタル化・バーチャル化できない社会基盤を支える仕事(医療、福祉、生産、物流等)やエッセンシャルワーカーの重要性はもっと認識されていく必要がある。

そうした中で、人と人との関わりにおいては、これまで標準とされてきた「人と会う」ことが、より特別で貴重なものとなる。
「リアルに人と会う」ことが、より貴重なものとなる中で、デジタルとアナログ、バーチャルとリアルといった様々な側面からコミュニケーションのあり方が模索される。

単なる情報交換はデジタルやバーチャルでのやり取りで可能である一方、人の「共感」、「腹おち(納得感)」が必要な場面では、リアルなコミュニケーションは必要とされ続ける。
一方で、これからのオンライン世代は、技術の進展とともにそうではなくなるかもしれない。(リアルじゃないとだめというのが古い世代と言われるようになるかもしれない)
リアルな場でも、オンラインやバーチャルな場でも、人と人との「信頼」はより重要度を増すのは確かだろう。

オンラインでは、地域や組織をこえて人が直接つながる事ができる。これまでの地域やセクターの中の関係や外との関係も違ったものになってくる。
少なくとも情報や知の移転のハードルは低くなり、地域間での(可否の)差はあまりなくなってくる。(個人間の差は大きくなりそう)

生きるために最低限必要な衣食住+医療を全部お金で買っているという都市での生活はとても危うい。それらを人口あたりの配分でみると、なお危うさがわかる。
長距離の通勤で、どれだけ時間や体力をロスしていたのかがよくわかる。これからは「移動」についても、その価値があるかどうかが問われるし、移動の時間やプロセスの価値も問われる(移動時間が短ければいいという訳ではない)
今回の「コロナ禍」を機に、地方都市が東京的になること(高密度に大都市化すること)を目指す必要はないいった意識が急速に進むのではないか。

2~3か月、人間の経済活動を止めただけなのに、自然環境が改善したという報告が世界的に多い。(例:空気がきれいになって、インドからヒマラヤがきれいに見えた等)。
これからの社会を考えるときに、やはりSDGsや地球環境の視点を忘れてはいけない。今、その視点がなくなりつつあるような危機感を感じる。
地球規模で起きていることだということも認識すべき。海外状況の報道が少なくなっている。

【予定の終了時刻直前に、日本総研の藻谷浩介さんが登場】

参加者の皆さんの対話が盛り上がる中、予定の終了時刻直前に、日本総研の藻谷浩介さんが飛び入り参加!

藻谷さんからは、国際比較や他疾患との比較による分析をもとに、新型コロナウイルス感染症の現状や今後の展望について、御説明いただきました。
恐れすぎず、また過小評価もせずに現状を評価して、適切に対応していくためには、多面的・複眼的な視点を持つことが必要。それは、新常態(ニューノーマル)ともいうべき、「コロナ禍」が収まった後の世界が、どのようなもので、どう対応していけばよいかを探る際にも大事なことであるとの話がありました。

【クロージング、今後の「せとうちMeet up」について】

今回のVol.0、最終的には18名の方に御参加いただきました。
気軽な雑談という呼びかけでスタートしましたが、「人と会う、人と一緒にやることの価値」「ライフとワークの接近」「ビジネスそのものの変革」「エッセンシャルワーカー」など、様々な視座の話が飛び交い、とても深い対話の時間になりました。そして、参加者の皆さんからは、「リアルに瀬戸内に行き、そこで会うときのために、こうした場は続けたい」とたくさんの声をいただきました。

ご参加いただいた皆さんは、どなたもこれまでのFCFのセッションなどに参加され私達とは一度はお会い方ばかりなのですが、皆さん同士は実はほぼ初対面という方がほとんどで、これもまた嬉しい驚きでした。
そして、数年ぶりという方も複数!オンラインでの可能性を、また垣間見た気がします。

ということで、Weaveでは「せとうちMeet up 」を今後も続けてまいります。
当面はオンラインの場になると思いますが、それでもリアルな場を組み合わせながら、エリアやカテゴリーを超えた新しい繋がり・アイデアを創発・共有する場を創っていきたいと思います。

【あとがき】

私は、今後の価値観の変化、特に、デジタル化・バーチャル化できる仕事とそうでない仕事の棲み分けやそれぞれの価値がどう評価されるのかがとても興味があります。
リモートワークで価値を生み出す仕事、そのリモートワークを支えることで価値を生み出す仕事、リアルな関わりの中で価値を生み出す仕事、それぞれの仕事がどのような尺度で評価・値付けされていくのか。またそれらに関わる人の価値はどのように評価されていくのか、関心をもって見ていこうと思います。

ライター:一般社団法人Weave 監事 岡本耕治