【開催レポート】オンラインMeet Upからの神石高原リアル訪問(4/23-24開催)

【開催レポート】オンラインMeet Upからの神石高原リアル訪問(4/23-24開催)


2022年4月23日(土)、24日(日)、有志で神石高原町をリアル訪問してきました。
きっかけは、今年1月、2月に開催した「神石高原ワーケーション&せとうちMeetUp(オンライン)」の参加者から、Weaveの会員を中心に、実際に神石高原を訪れてみたいという声があり、フットワークの軽い有志の皆さんの企画と調整により、1泊2日のリアル訪問が実現しました。

【現地訪問の概要】

(事前の準備)
訪問の行き先などは、参加者の皆さんで話し合って決めてもらいました。行き先を集約するのが大変でしたが、魅力的な人やスポットが多い証ですね。事前のPCR検査・抗原検査により、参加者の新型コロナの陰性も確認しての訪問となりました。

(1日目)

○「Roti Harapan」で蓬生摘みと蓬生オイル作成体験
(Roti Harapan URL:https://www.rotiharapan.com/

蓬生摘みと蓬生オイル作成体験をさせていただきました。2階からの景色もよく、参加者から「ここで仕事できたらいいな〜(ちょっとワーケーション目線)」の声も。

○「新内農園」の農場・加工場を見学
(新内農園URL:http://www.shinnaifarm.jp/index.html

お土産の他地域の特産加工品を渡すと、そこから専務さんの商品開発や販路開拓の話が止まりません。「和玉こんにゃくなら、どこにも負けない」「顔の見える仲間が欲しい」とのお話も。全国トップの和玉こんにゃく生産規模と品質を誇る農園の強い気概を感じました。

○「日本みつばち研究所」訪問
(日本みつばち研究所facebook:https://www.facebook.com/8kenhgs/
(日本ミツバチを救え!広島県神石高原町の皆伐跡地を蜜源の森に!創造計画プロジェクト:https://camp-fire.jp/projects/view/551068

蜜源再生の取り組みのお話を伺いました。皆伐地への植樹を予定されているとのことで、クラウドファンディングなどで多くの応援をいただいたとのことです。ハチミツもですが、蜜蝋クリームも魅力的でした。

○「ふじい農園」で収穫体験
(ふじい農園facebook:https://www.facebook.com/%E3%81%B5%E3%81%98%E3%81%84%E8%BE%B2%E5%9C%92%E4%BB%AE-1981797812034512/)

夕食の食材調達も兼ねて、アスパラと椎茸の収穫体験。農園主の友人や教え子が、継続的に援農に来られるとのこと。なぜ、理由は?。人の魅力、場所の魅力、それとも、ご飯の魅力?。

○宿泊は、星居山森林公園で、コテージ宿泊組とゆっくらさんわでの宿泊に分かれましたが、夕食は、みんなで地元の食材でのBBQ。メインは神石牛と自ら収穫したアスパラ。地酒やワインと楽しい交流会となりました。

(2日目)

○「神龍味噌」で味噌蔵見学
(神龍味噌URL:https://shiryumiso.thebase.in/

1月のオンラインMeetUpでもお世話になった神龍味噌。味噌もですが、麹商品の売れ行きが好調とのこと。事業主さんより「先代から引き継いだ製法にこだわり、実際、いいものができている。ここで働いてもらう人に自信を持ってほしい。」との力強いコメントもいただき、事業への手応えを感じておられるようでした。

○昼食は、油木高校生レストランのナマズ料理
(油木高校ナマズproject youtube:https://www.youtube.com/watch?v=L-M-yZgu4-Q

「第4日曜は油木百彩館で油木高ナマズ」ということで、たまたま第4日曜だったので、急遽、油木百彩館の高校生レストランを訪問し、油木高校が取り組んでいる養殖ナマズのフィッシュ&チップスを美味しくいただきました。

○「ヴィレッジホーム光末」で大規模営農のお話
ヴィレッジホーム光末URL:https://vhm.jp/

寒暖差の大きい気候を利用しての米作りや神石牛の子牛を生産・出荷。その中で稲藁や堆肥を循環させる資源循環型農業を実践されています。地元の農業大学校からインターンを受け入れていて、若い職員の採用に繋がっている。農大生は必要な免許を取って卒業するので助かる。インターンで、仕事の実際や、相性も見極められ、定着も良いとのことでした。

○「道の駅182ステーション」見学とお土産購入
道の駅182ステーションURL:https://182station.jp/

地域商社として、新商品の提案や発信といった機能も持ち、消費者と生産者のハブになることを実践している。

隣の中核市福山からの客も多く、観光地価格的な面もある。

1個380円のドーナツがあるが、地元のシェフに監修してもらい、地元のいい素材で作った高単価商品。ぼちぼち売れており、高単価商品が売れないわけではない。価値のある品物に適正な値段をつけ、適正な価格で買ってもらうことができる事業者や地域が、今後は生き残るのではないか、とのことでした。

【まとめ】

訪問先の方々とお話しする中で、次のような内容が印象に残りました。皆さんの地域への愛着を感じました。

・町民8500人、全員変人の町です(2度言われました。笑)。

・品質は良いが工数のかかる伝統的な製法を続けてきた結果、競合が少なく、特定の分野で飛び抜けた存在の商品や素材がある。

・人や素材を育む環境が、残っている。

・自分が住んでいる、また働いている場所や地域、自分が生産しているものに誇りを持ってほしいし、そうした魅力を次代に伝え、引き継ぐための動きがある。

こうした愛着を持てる地域の魅力、自然や生産現場が身近にある環境、それらに付随する課題について、異なる地域や分野の方と(例えば都市圏ワーカーのような)、知恵を持ち寄り、共に考えることで、顔の見える仲間を増やし、神石高原の素材の価値を、理解し、磨き、より一層認められることの一助にしたいと感じました。