神石高原ワーケーション・ラボでの学び Part.1

神石高原ワーケーション・ラボでの学び Part.1


神石高原ワーケーション・ラボとは?

神石高原ワーケーション・ラボは、広島県神石高原町での関係人口創出プログラムの一環として、様々な地域や所属を超えた参加メンバー(研究員)が互いに学び合いながら、挑戦の町:神石高原町を舞台とした「これからのワーケーション」を自分たちでつくり出していく探究とアクションのコミュニティです。

2回の説明会を経て、2022年6月に募集開始し、Slackでの運営を開始。現時点で、スタッフ6名を含め、神石高原町だけではなく、近隣や東京から38名が参加しています。

神石高原町が主催し、企画・運営をNPO法人nina神石高原、一般社団法人Weaveが担っています。

 現在までに、インプットセッション3回、アウトプットセッション2回を実施しました。

それを経て、10月18日に連携先である3×3 Lab Futureにて都心部のワーカーとの交流会を開催し、12月に実際に現地訪問を開催しました。12月からは来年度に向けた振り返りのセッションを行っています。

ここでは、交流会までのインプット部分をご紹介します。

①フェーズ1:インプットセッション

 インプットセッションでは、各回にワーケーション研究者や実践者をゲストスピーカーに迎え、そのインスピレーショントークをもとに、多様な参加者との意見交換、交流を通じて、ワーケーションについての見方や考え方を知り、ワーケーションの本質について考えました。その過程で、神石高原町に適したワーケーションのあり方を考えるベースを共有しました。

 なお、インプットセッションについては、いずれのセッションもpeatixを通じて公開し、広く開催しました。

【6/28開催】ワーケーションの現状とその本質を探る:

(仮称)神石高原ワーケーション・ラボ:キックオフセッション

   ゲストスピーカー:石山恒貴氏(法政大学)

        神田主税氏(3×3 Lab Future)

        石川貴志氏(Work design Lab)

 キックオフセッションでは、3名のゲストスピーカーの話から、これから検討していく神石高原町でのワーケーションへの取り組みのベースとなるワーケーションの定義を参加者で共有しました。加えて、全国各地で実施されているワーケーションがどのような状況にあり、なぜ実施されているのか、何が求められているのかといった全体像について話を聞き、認識を深めました。

 そもそもワーケーションについて、全く関わりのなかった参加者も多く、まずはどんなものなのかを共有することができるとともに、何が求められるのかを共有しました。

【7/19開催】ワーケーションという働き方、暮らし方:なぜワーケーションするのか?:

(仮称)神石高原ワーケーション・ラボ:公開セッション2

   ゲストスピーカー:中村祥子氏(日本マイクロソフト)

            東原祥匡氏(日本航空)

            入江真太郎氏(日本ワーケーション協会)

 ワーケターと呼ばれるワーケーションの実践者がゲストスピーカーとして登壇し、ワーケター自身の視点、ワーケーションを推進する企業の視点から、なぜワーケーションを行うのか、その結果何が得られたのかについて話を聞きました。

 その上で、グループごとに分かれて、「(神石高原町で)どんなワーケーションを実現できるか、実現したいワーケーションのイメージやアイデア」について話し合いました。

【8/2開催】ワーケーションが生み出すもの:なぜそこを選ぶのか?

(仮称)神石高原ワーケーション・ラボ:公開セッション3 

   ゲストスピーカー:山森達也氏(株式会社シタテ)

            桐明祐治氏(前和歌山県報政策課長)

            奥野誠氏(JR西日本イノベーションズ)

 全国各地でワーケーション誘致が行われる中で、多くのワーケーションターを呼び込んでいる地域の受け入れに携わる民間事業者、行政から、どのような取り組みを実施しているのかについて話を聞いた。

 その後グループに分かれて、「神石高原ワーケーションで考えたいこと、やってみたいこと、実現したいイメージ」について議論した。

  7月のセッションも含めて、異なる視点からのお話であったにも関わらず、何が求められるのか、何がその地域に引きつけるのか、関係人口の手段としてワーケーションを考えたときに、そのキーになるものは共通していて、参加者の中で共有でき、それに基づいて神石高原町でのワーケーションを考えることができました。

そして、実際に実現したアイデアもあります。

https://www.facebook.com/events/4848773955229049?locale=ja_JP

②フェーズ2:アウトプットセッション

アウトプットセッションからは、原則としてラボメンバーを対象に実施しています。

(仮称)神石高原ワーケーション・ラボ:公開セッション4

ゲストスピーカー:藻谷浩介氏

 油木協働支援センターを会場に、オンラインとのハイブリッドで開催しました。

 藻谷浩介氏から「コロナ禍以降の社会と里山資本主義」として、午前中の高校生とのブラモタニを受けて、これまでの都市を中心とした価値観が転換しており、古い考え方に縛られず、考えることの重要性を述べた。

 これまでのインプットセッションをもとに、実際にどのようなワーケーションが神石高原町で可能なのか、

①Work(仕事をする場所)

②Vacation(開放され、癒される環境)

③のりしろ(地域の課題や活動などへの関わり)でグループワークを行いました。

面白そうなアイデアや、かなり難しそうな課題など、複数のアイデアが出ました。

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9/21開催(仮称)神石高原ワーケーション・ラボ:公開セッション5

ゲスト:神田主税氏(3×3 Lab Future)

    石川貴志氏(Work design Lab)

 この回も現地会場とオンラインとのハイブリッド開催で行いました。前回のセッションで出したアイデアをもとに、改めて3つのテーマに絞り、プロジェクトの具体化に向けて、グループに分かれて検討しました。連携先である3×3 Lab Futureの神田氏とWork design Labの石川貴志氏をゲストに迎え、コメントをいただきながら進めました。

 その中で、以下のグループができました。

・神石高原ワーケーション紹介チーム

・島津邸活用プロジェクト

・のりしろツアー(ふじい農園開拓プロジェクト、神石ワーケーション音頭、フリーランスファーマーを含む)

それぞれのチームが発表内容を考え、全体として一つの発表になるように、10月の交流会までに何度かオンライン上で打ち合わせをしながら進めました。

③フェーズ3

3×3 Lab Future交流会

日時:2022年10月18日(火)13:30~15:00

3×3 Lab Futureを会場に、オンラインで神石高原町と繋ぎ、ゲストに藻谷浩介氏を迎え、交流会を開催しました。

 これまでのセッションとオンラインで検討を行なった内容をもとに、神石高原町ついて都市ワーカーの方たちに紹介しました。本来は神石高原町でのワーケーションを案内するという方針でしたが、現時点での神石高原町内でのワーケーション環境では、次につながる受け入れは難しいとの判断で、まずは神石高原町を知ってもらい、ワーケーションできてもらった際のワーク以外の部分の楽しみ方を想像してもらうことを目的として、神石高原町を紹介しました。

 湯治での滞在の可能性、自然環境について、発酵食品等についてなど様々な視点からの質問があったり、自動車を用いない移動方法など、大きな課題も共有しました。

 また、興味を持った参加者とはFacebookグループで情報共有を図り、訪問までは訪問日程、訪問先等の検討を行い、それ以降は交流ページとして活用しています。


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